樽熟成イルシャイ・オリヴェールについて

樽熟成イルシャイ・オリヴェールについて

MatsuzawaTakeshi

弊社は酒類の輸入を始めて数年が経過しました。

これまで販売してきたパーリンカはパーリンカの分類の中では「Kisüsti Pálinka」と言われるものです。この商品は「Érlelt Pálinka」と言われるもので樽熟成したものになります。(Szicsekはすでに数種類の樽熟成パーリンカを製造していますが、様々な事情から現在弊社ではメインで取り扱っておりません。)ステンレスタンクで熟成をすることが主流なパーリンカにおいては、非常にチャレンジングな商品となります。


樽で熟成をし、香りや味わいに深みを出すということは、ウイスキーやブランデーにとってはとても重要で魅力のある要素の一つです。しかし、パーリンカにおいて最重要なポイントは「素材となるフルーツの香り」です。樽の、木材の香りやその深みといった要素は”パーリンカ”という尺度においてはマイナス要素となり得ます。どの蒸溜所でも樽熟成のパーリンカは製造を試みていますが、話を聞く限りまだまだ成長過程、発展途上の領域のようです。


そんな中、Szicsek蒸溜所が樽で熟成したパーリンカの中でも特別なものを日本限定のプレミアムボトルとしてリリースしないかと話を持ちかけられました。2024年3月のことでした。翌年2025年2月にハンガリーへ訪れた際に蒸溜所で具体的な樽の選定や試飲を含め濃密な時間を過ごしました。

あまりの美味しさに日本語で興奮を伝えていたのを今でも覚えています。

このパーリンカは今までの私たちのSzicsek蒸溜所への情熱と愛情、そして敬意が築き上げた運命的なボトルです。そのすべてを日本向けに、と仰って頂きました。


そして6月、予想外の連絡が蒸溜所から入りました。

「あの例のパーリンカなんだけどさ……品評会に提出したら、ハンガリーの全蒸溜酒で1位になっちゃってさ……ハンガリー市場でも売りたいねんけど……」


全 て 事 後 報 告 。

 

とても、とても素晴らしいことです。心からおめでとうと伝えました。本来日本限定でリリースされる予定でしたが、ボトルの配分を話し合い、一部を彼らのお得意様やショップでも販売できるようにしました。すでに去年2025年の半ばからハンガリーでは流通が始まっていました。もしかしたらハンガリーで見かけた方や、すでに現地で購入された方がいらっしゃるかもしれません。

ハンガリー国内には様々なパーリンカの品評会があります。そのうちの一つである「Magyarország Itala 2025」を受賞した文句なしのパーリンカです。

「Magyarország Itala」はハンガリー政府首相府の国家政策局による国家行事「Gasztronómia Napja(ハンガリー美食の日)」のドリンク部門の品評会で、2025年が初開催でその初代チャンピオンになったようです。いや、めちゃくちゃ凄いな……

国会議事堂の広場で祝福されるSzicsekの現オーナー。

 

弊社では今まで数多くのお酒を輸入、販売、提供をしてきました。日本人は日本酒や焼酎に始まり、ウイスキーやブランデーを嗜むようになりました。ジンのブームもここ数年です。樽熟成をした蒸溜酒の方がいい意味で飲み手が慣れていることもあり、伝わりやすいことを実感しています。

この商品は説明不要でも美味しいと感じられる、そんなパーリンカです。

 

少し個人的な思いを綴らせていただきます。

今まで樽熟成のパーリンカを多く扱ってこなかった理由の一つとして「基本的にステンレスタンクで熟成をするお酒」という印象を根付かせたかったからというものがあります。最初から今回のような樽熟成のパーリンカを数多く取り扱うと「パーリンカ=ブランデー」と一括りにされてしまうと予想していました。日本の酒税法ではパーリンカの区分は「ブランデー」になります。フルーツを原材料とした蒸留酒は基本的に細分化されていないので全てブランデーという区分になります。仕方ないことです。しかし輸入ラベルを見た方が「あぁ、パーリンカってブランデーなんだね」と思い込んでしまうことには若干のモヤモヤが残りました。「パーリンカ」は「パーリンカ」なのです。せめてもの抵抗でラベルには(パーリンカ)と付け加えています。日本酒のことを「ライスワインだよ」と言われた時に、頭ごなしに否定まではせずとも、日本人としてちょっとモヤモヤすると思います。それと同じです。

ここ数年で多くの方にパーリンカを飲んでいただき、見ていただき、興味を持っていただき、「ハンガリーのお酒なんだね」「樽じゃないから透明なんだね」「香りがすごいらしいね」という声をよく耳にするので、狙い通りの印象付けができたのではないかと思っています。

 

商品説明文にも記載しましたが、こちらのパーリンカは度数が50%と強めです。開栓直後、また注いだ直後はかなりアルコールの刺激が目立ちます。ぜひ注いで一口飲んだ後、しばらく時間をおいて経過観察をして見てください。開栓直後は少なくとも30分ほど。アルコールの角がとれ、相対的に甘味が格段に跳ね上がります。何時間もかけるほどではありませんが最低30分は様子を見ていただければと思います。


Érlelt Irsai Olivér Pálinka(樽熟成白ブドウ)

販売日時:2026年3月30日(月)19時00分

ご購入はこちらから

蒸溜所:Szicsek Pálinkafőzde

種類:パーリンカ

原材料:白ブドウ(イルシャイ・オリヴィエール)

容量:500ml

度数:50%

樽熟成樽:Zemplén産オーク樽

熟成年数:10年

瓶詰本数:300本

onew限定販売本数:220本

価格:16,900円(税込)

back